あと30年いくら電気代を払うと思いますか?電気料金の仕組みと自給自足
皆さんはこの先30年間でいくら電気代を払うか考えたことはありますか?
例えば1ヶ月の電気代を1万円とすると、1年で12万円なので30年では360万円になります。
この電気を自給自足して、光熱費0円の生活ができたら…?
今回のブログではそんなお話をしてみたいと思います。
■電気料金の仕組み
電気会社には、基本料金+1ヶ月分の電気の使用量を月ごとに支払っていますが、電気は使えば使うだけ単価自体も上がります。
日本は火力発電が80%、その他を石油・ガス・石炭などで賄う分、輸入や備蓄のコストがかかるので、電気をたくさん使った人から料金を取らないと電力会社は成り立たないのです。
その上、電力会社には太陽光などの自然エネルギーで発電された電気を買い取る義務があり、そのための費用が私たちの電気料金に「再エネ賦課金」として加えられています。
自分が利用した分以外の費用も払っていたとは驚きですね。
■電気の自給自足
「電気の自給自足」で最初に思いつくのが「太陽光発電」ですが、「太陽光発電は初期費用がかかりすぎる!」と思われる方も少なくありません。
たしかに4人家族で光熱費を賄うためには大体5kw分のパネルが必要ですので、約200万円が初期投資としてかかります。
しかし、もし1ヶ月の電気・ガス代が各1万円、合計2万円の場合1年間で24万円となり、単純に計算すると30年で720万円の支出となります。
その点太陽光発電を取り入れると、夜間や雨の日などの電気料金を考えても、初期投資を含めて30年間の総額は約380万円です。
■高気密・高断熱…そしてZEH
たとえ太陽光発電システムを備えても「家自体」がすき間だらけで断熱が不十分だと、せっかく創った電気も無駄に使われてしまいます。
そこで政府は、省エネ基準を定め、2020年以降は無駄に光熱費がかかる家を造れないようにし、さらに経済産業省では、ZEH(ゼッチ=ゼロエネルギーハウス)を推進しています。
ZEHとは、家自体を高気密・高断熱にして電気の消費量を抑え(省エネ)、太陽光発電などにより電気を創る(創エネ)ことで、消費エネルギーを実質0にする住宅のことです。
高気密・高断熱の家というのは、簡単に言えば魔法瓶のような家のことで、1年を通して快適な体感温度を保つことができます。
電気代を安く抑えるだけでなく結露や湿気によって増殖するカビやダニの発生を防ぐ、家族の健康にも良い家と言えますね。
「ZEHってどんな家?」と少しでも興味を持たれた方は、以前のスタッフブログでZEHについて取り上げていますので、こちらも合わせてご覧ください!
ゼロ・エネルギー化への取り組み!ZEH基準の家づくりってどんなもの?
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