知らないと損する土地と建物の法律!契約不適合責任ってなに?
カテゴリ: 匠技建スタッフブログ
作成日:2024年01月25日(木)
皆さんは「契約不適合責任」をご存知でしょうか。
「契約不適合責任」は、2020年4月施行の民法改正後に定められた制度で、お家づくりや不動産売買において知っておきたい法律の一つです。
今回はそんな「契約不適合責任」について見ていきたいと思います。
■契約不適合責任ってなに?
新築・中古物件問わずトラブルの多くは、見えない部分の欠陥・不具合(瑕疵)によるものです。
これまでは瑕疵が見つかった場合「瑕疵担保責任」に基づき権利を主張していましたが、改正後「契約不適合責任」に名前が変わり、問題が見つかった場合の対抗手段は、契約の解除と損害賠償請求に加えて「追完請求」と「代金減額請求」ができるようになりました。
「追完請求」とは、修理や交換などによって悪い点を直すことで、例えば買主が雨漏りを発見した場合、売主に修理を依頼することができる権利です。
そして「代金減額請求」は、買主が修補請求をしても売主が対応しないとき、あるいは修補できない場合に購入代金から減額できる権利のことです。
今までは売主の保護が中心となっていましたが、民法改正で買主が権利を主張しやすい環境になったと言えるでしょう。
■契約書の内容をきちんとチェックすることが大切
「契約不適合責任」は契約の内容に適合しないものに関して負う責任のため、契約書に書いてあることが基準となります。
そのため、売主は様々な特約をつけて責任を免除するような記載をする可能性があります。
契約書の内容をきちんと読み、自身の利益が損なわれるような内容が書かれていないかチェックすることが大切ですね。