住宅性能評価書と取得するメリットは?
皆さんは「住宅性能評価書」をご存じですか?
家の購入や建築について調べている中で目にしたことのある方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、住宅性能評価とはどのようなものかを詳しく解説します。
■住宅性能評価書とは?
住宅性能評価書とは「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」に基づいて、国に定められた評価基準で第三者機関によって住宅の性能が客観的に評価される証明書のことです。住宅の品質や安全性、快適性、環境性能など、さまざまな側面において一定の基準を満たしていることを証明するものです。
住宅性能評価書には2種類あります。
- 『設計住宅性能評価書』
設計段階でどのような住宅が作られるか、設計図面や仕様書を元に評価が行われます。
- 『建設住宅性能評価書』
住宅が完成した段階で、最終的な住宅性能評価書が発行されます。
■取得するメリットは?
家を建てたり買ったりする際に、住宅性能評価書を取得することは義務ではありませんが、主に下記のようなメリットがあります。
・住宅の性能が保証される
住宅性能評価書によって耐震性や省エネルギー性など、住宅の安全性や性能が担保されます。第三者による評価なので施工ミスや不具合のリスクが低減し、購入者や居住者にとって信頼性が向上します。評価を受けることで品質に対する安心感が得られ、万が一のトラブル時にも確かな基準に基づいた対応が可能です。
・税制上のメリットが大きい
住宅性能評価書を取得している住宅を贈与する場合、贈与税の非課税枠が増加します。具体的には一般住宅の非課税枠が500万円に対して、「良質な住宅」は1000万円となります。ただしこの制度は2026年(令和8年)が適用期限とされています。
※実際に利用する際には、国土交通省のサイト等でご確認することを推奨します。
住宅を建てる際は住宅性能評価書の取得を検討してみてはいかがでしょうか?


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